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弘法寺(ぐほうじ・しだれ桜)

千葉県市川市真間4−9−1(京成線「国府台駅」より徒歩約10分)

樹齢400年以上のしだれ桜

弘法寺の歴史は奈良時代の737年に行基菩薩が建立した求法寺から始まります。その後822年に弘法大師(空海)が「弘法寺」と改称。1695年には水戸黄門公も来詣しています。 
そんな由緒あるお寺ですが、春の見所は何といっても樹齢400年以上で「伏姫桜」と名付けられた、しだれ桜です。しだれ桜は有名なソメイヨシノよりも1週間ほど早く満開を迎えます。今年(2012年)は開花が遅れたようなので、4月8日に行ってきました。

*開花状況はホームページで確認できます⇒http://mamasan.or.jp/

4月8日はお釈迦様の誕生日

境内の駐車場は土日使用禁止なので、松戸街道の有料駐車場にクルマを停めました。そこから徒歩で千葉商科大学沿いの道を行くと、5分ほどで入口(裏門?)に到着します。

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まっすぐ進むと突き当たり右手に、小ぶりではありますが、いかにも「長い年月をここですごしてきました」という感じの赤門があります。正式名称は「朱雀門」。旧弘法寺の正面に位置しています。現在このお寺の建物の中で一番古いもので、推定500年といわれています。

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そこから左手に目を移すと、本殿の前に人だかりが。甘茶を無料で配っていました。理由を聞くと、なんと4月8日はお釈迦様の誕生日である灌仏会(かんぶつえ)。そのため毎年配っているとのことです。甘茶はアマチャズルの葉を乾燥させて作った文字通り甘〜いお茶。砂糖は一切入っていません。ありがたくいただきました。

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柔らかで、大らかな大樹桜にしばし放心

赤門で突き当たった道を左に進むと、やきそばの屋台や漬物などのお店が並んでいます。お寺と聞くと「しんみりお墓参り」というイメージを持たれる方も多いと思いますが、この時期の弘法寺は活気が感じられます。屋台の前を通りすぎると右手に大きな正門(?)の仁王門があります。そこに掛かる「真間山」の額は空海が記したといわれています。

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そして左手には……。

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しだれ桜「伏姫桜」です。まさに満開。広がるその枝は、端から端まで20メートルはありそうです。それほど大きいのに、見た瞬間からやさしい繊細さを感じました。
しばし放心です。

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ソメイヨシノの密度の詰まった華やかさも最高ですが、この柔らかで、大らかな姿もまた最高。
「お酒なしでもいいかも」。そんな気持ちで静かに眺めたくなる桜でした。

弘法寺(ぐほうじ・しだれ桜)

千葉県市川市真間4−9−1(京成線「国府台駅」より徒歩約10分)

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