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街のお得!?情報
行徳野鳥観察舎(野鳥観察)
千葉県市川市福栄4−22−11(東京メトロ東西線「行徳駅」から徒歩25分)
大都会に残された野鳥安息の地
ゴールデンウィークが終わって気温が20度を超す日が続いています。暑くもなく寒くもなく散歩やハイキングが楽しい時候ではないでしょうか。「ちょっといつもと違う場所を歩いてみたい」そんな気持ちで「行徳野鳥観察舎」まで足を伸ばしてみました。かつてこの一帯は260種類以上の野鳥が記録された地域でした。しかし埋め立てなどで野鳥の生息地である干潟や湿地がなくなったことから、千葉県が56ヘクタールを行徳鳥獣保護区として設定。市川市が管理を委託されています。同施設では毎週日曜日と祝日にスタッフが保護区内を案内してくれる定例園内観察会を開催しています。
首都高速沿いにタヌキが生息!
同施設は入場無料です。専用の駐車場にクルマを停め、5分ほど歩くと観察舎に到着。途中の遊歩道脇には「タヌキにえさをやらないで」の注意書きがありました。なんと首都高速のすぐ脇でタヌキが暮らしているというのです。
観察会は毎回13時半にスタート。普段は入れない園内をスタッフの解説を聞きながら2時間ほど回ります。
リアルな野鳥の生態を観察
観察会の時間になるまでは舎内で野鳥観察。44台の望遠鏡が常設され、開園時間内であればいつでも好きなだけ利用することができます。
覗いてみると簡単にみつかりました。前方の水辺の対岸です↓
肉眼では決して分かりませんが、望遠鏡を通すとこんな感じで見えます↓
くちばしも目のまわりも黄色いので「チュウサギ」のようです。
自然のままの大地を奥へ奥へ
さて、いよいよ観察会に出発です。当日は小学生からお年寄りまで20人近くが参加していました。カギのかかった門を開け、園内に入って行きます。
ここでは植林など人工的な保全は一切していないので、生えている草木はすべて風や鳥のフンによって持ち込まれたものだそうです。それでこの緑の濃さ。感動です。入ってすぐにバニラのような甘いが漂ってきました。「これは『イノバラ』です。かわいらしい白い花ですがバラの一種で秋になる実は食べることもできます」とスタッフの方が解説してくれました。
園内にはいくつもの水路があり高速道路の側の大きな海水の池へ注いでいます。この水路は主に市内の生活排水で長距離を土の上で蛇行させることで自然に濾過されるそうです。
海水の池の土手にたくさん巻貝が付いていました。「これは『カワアイ』という種類で、東京湾ではここだけしか生息していない貝です。理由は……、分かりません!(笑)」とのことでした。
コースの途中にはところどころに小さな淡水の池があります。そこではボランティアの方たちが植物のメンテナンスをしていました。自然のままに生やしているのですが、どこに何があるか記録し、指定された外来種などは駆除するようです。池では大人の手の平以上あるウシガエルも悠々と生活していました。
スタッフの方たちは野鳥のプロ。鳴き声を聞いただけで即座に種類が分かります。またどこでどんな種類の鳥が子育てをしているかも把握済みです。こちらでは「アオサギ」が巣をつくっていました。写真中央↓です。分からないかなぁ。
折り返し地点付近ではスタッフの一人が、望遠鏡を覗いて何かを探していました。
しばらくして「あった!」と言って手招きをしてくれました。「カワウ」の巣です。ここでは4000羽前後が生息しているそうです。
2時間の観察会はあっという間でした。スマートフォンで距離を測ると2.4km。意外に少ないことに驚きです。立ち止まって観察する場面が多いからですね。鳥や植物は季節によってまったく違う一面を見せてくれるはず。今度は夏に行ってみたいと思います。
行徳野鳥観察舎(野鳥観察)
千葉県市川市福栄4−22−11(東京メトロ東西線「行徳駅」から徒歩25分)
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