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街のお得!?情報
市川市東山魁夷記念館(美術館)
千葉県市川市中山1-16-2(JR総武線「下総中山駅」より徒歩20分)
日本を代表する日本画家、東山魁夷氏
市川市には多数の文化人が住んでいます。日本を代表する日本画家、故東山魁夷氏もその一人でした。氏は「私の戦後の代表作は、すべて市川の水で描かれています」と語っています。市川市東山魁夷記念館は、氏の人生と作品をはじめとする資料を公開しています。
学芸員がその人生と作品を解説
記念館の建物は、東山氏の人生と芸術に大きく影響を与えた留学の地ドイツの様式を模しています。
建物の左手が駐車場(200円)です。中央の八角形の塔が入り口。入場料は500円(一般)です。
中に入ると右手が受付でその奥が展示室になっています。
左手はオリジナルグッズなどを販売するミュージアムショップです。東山氏の代表作のリトグラフ(版画)などもありました。
今回は学芸員の方が、氏の人生や作品を約40分間解説するギャラリートークに参加しました。これから先は撮影禁止なのでご理解を。
1階の展示室では、東山氏の生い立ちを資料を見ながら解説してもらいました。
1908年横浜生まれ。東京美術学校(現東京芸術大学)に特待生として入学。その後ドイツ留学や軍隊入隊を経て戦後市川市へ。
1956年48歳のときに『光昏』で第12回日本藝術院賞を受賞。その後、昭和三大障壁画といわれる皇居新宮殿の大壁画『朝明けの潮』などを制作します。
そのほか氏が実際に使用した日本画の絵の具(すべて天然石の粉)や膠(ニカワ)などが展示されていました。
2階では作品の解説です。展示される作品はテーマが設けられ1〜2カ月ごとに変更されます。今回のテーマは「日本の美―象徴的風景から」。現在は海外にある日本の風景を描いた作品を中心に、宮内庁関係の作品をあわせて紹介します。
「海外? 宮内庁? わざわざ持ってきたの?」
そんな疑問に学芸員の方は、すかさず答えてくれました。
「ここにあるものはほとんどリトグラフ(版画)です。がっかりされる方も多いですが、本物はイギリスのバッキンガム宮殿にあるものもあるのでご理解ください。でも今回は3点ほど肉筆の作品があります」
リトグラフといえども、どれも日本の繊細な自然を写し取ったすばらしい作品ばかり。そこに制作の裏話が加わることでより味わい深く鑑賞することができました。
手入れの行き届いた庭を眺めながら食事
1階には展示室、ミュージアムショップのほかに上野精養軒直営のレストランもあります。窓越しの席に案内されると、外には手入れの行き届いた庭が。
ハヤシライス(900円)とブランデーケーキ(420円)を注文し、外を眺めていると、「脇のドアから外に出られるので待っている間に見てきてはいかがですか?」スタッフの方が声をかけてくれました。
あまり刈り込まず自然のままの美しさを残したイングリッシュガーデンです。
料理もさすが精養軒、ハヤシライスは程良い甘さがあり、具が大きくやわらか、ケーキは甘すぎないのに濃厚。大変上品な味でした。
あまり芸術が得意ではない方でも解説つきで楽しめる美術館。休日の空いた時間にふらっと寄ってみるのもよいのではないでしょうか。
ちなみに記念館の隣には東山氏が生前住んでいた家があり、今も奥様が暮らしています。
市川市東山魁夷記念館(美術館)
千葉県市川市中山1-16-2(JR総武線「下総中山駅」より徒歩20分)
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