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八幡の藪知らず(史跡)

市川市八幡2-8(JR「本八幡」駅から徒歩約5分)

摩訶不思議な駅前の休憩スポット

JR本八幡駅の近くに不思議な場所があります。昔から「足を踏み入れると二度と出て来られなくなる」といわれて有名な「八幡の藪知らず」です。

●街のど真ん中に突如竹藪が!

八幡の藪知らずは国道14号線沿い、市川市役所の斜め向かいにあります。

JR本八幡駅北口から歩いていき、国道に突き当たったところで右に曲がると突如うっそうと茂った18m四方ほどの竹藪が見えてきます。誰もが「なんでこんな街のど真ん中に竹藪が!?」と思うほどの好立地です。

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近くに行ってみると何人かの人が中を覗いていました。さすが有名スポット。

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中央の凹みは儀式に利用した池の跡
歩道沿いにはこの場所の由緒が書かれた看板がありました。

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要約すると以下のようになります。

「江戸時代に書かれた地誌や紀行文の多くが、八幡の藪知らずのことを載せている。そこには一様にこの藪知らずは入ってはいけない所、一度入ったら出て来られない所、入れば祟りがあると記載され、全国的に有名になった。
入ってはいけない理由には、「日本武尊(ヤマトタケル)が陣所とされた跡である」「貴人の古墳の跡である」「平将門の家臣六人がこの地で泥人形になった」などいろいろな説がある。なかでも有名なのは、水戸黄門が藪に入り神の怒りに触れたという話である。これは後に錦絵となっている。
また、藪知らずが「放生池」の跡地であったからという説も有力である。古代から八幡宮には捕獲した魚を池に放し殺生を戒める儀式「放生会」があり、その場所は放生池と呼ばれていた。藪知らずの中央が凹んでいるのはこの池の跡である可能性が十分ある。放生池には入ってはならないという決まりがあったことから、藪知らずの言い伝えがつくられていったのかもしれない」

看板には水戸黄門が神の怒りに触れた場面の錦絵もありました。

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●実は涼風そよぐ緑豊かな休憩地

このように数多くの言い伝えがある藪ですが、実は一カ所だけ中に入ることができます。

不知森神社です。

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中には1857年に建立された石碑がありました。

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柵から奥を覗くと竹がびっしり。ほとんど何も見えません。

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脇の駐輪所から覗くと、なるほど窪地のようなものが見えます。これが池の跡でしょうか。

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もともと見た目が不思議な竹藪ですが、由緒を知るとさらに神秘的。時々さ〜っと中から風吹き抜けてきます。
見上げると鮮やかな緑の間から陽の光がちらちら。

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「気持ちいい〜」

実は真夏の休憩所としても有効なスポットなのかもしれません。

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八幡の藪知らず(史跡)

千葉県市川市八幡2-8(JR「本八幡」駅から徒歩約5分)

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